日本語学校、専門学校の出席率80%は優秀?

留学ビザから就労ビザへの変更時には、学校の出席率証明書を求められる時があります。

「出席率70%以上あれば問題ない」とか、いや「60%でも大丈夫だよ」とか、いろいろな噂があるようです。

多くの外国人が、出席率80%以上あれば、ビザの更新や変更には影響ないと考えているようです。しかし、ちょっと考えてみると、出席率80%というのは、月曜日から金曜日まで授業があったとしたら、1週間に1日は必ず休んでいる状態です。果たしてこれで全く問題ないと言えるでしょうか?

本当に優秀で勤勉な外国人学生は、休むとしても月に1回程度です。日本人学生も同様ですね。出席率にすると、95%以上になります。中には、2年間100%の出席率をキープした外国人学生も多くいます。出席率95%以上あると、ビザ変更の時の審査にも有利です。専門的な言い方になるのですが、在留資格相当性という審査項目において、有利に働くことが多いようです。

実際、当事務所で、留学→経営管理へビザ変更した学生の方で、専門学校の出席率が95%以上の方は、ビザ変更の許可率が100%です。通常、留学から経営管理へのビザ変更はかなり難しいです。もともと留学生ですから、それほど経営経験や資金力がありません。就労ビザから経営管理ビザへの変更に比べて不利な状況ですが、全て許可になりました。経営経験が少なくても、資本金がぎりぎり(500万円)であっても、事務所が狭くても(5平米以下)、出席率95%以上という実績は、本人の勤勉な性格や努力を評価する上で、かなり有利に働くようです。

出席率が低い場合に行うべきこと

学校を長期間休んだ理由のトップ3は、母国の親族が病気、本人の体調不良、本人の妊娠育児と言われています。母国の親族が病気の場合、その親族の診断書、親族の介護をしている写真などを保管しておいたほうが、次回のビザ更新、ビザ変更の際に有利です。また、長期休暇を取ることについて、事前に学校の先生と相談しているなら、そのこともメモしておきましょう。先生と相談した日時、相談内容、先生のアドバイスなどです。もし、休暇中の課題やレポートを課された場合、それらの控え(コピー)も取っておきましょう。

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