外国人が日本に住む、あるいは日本で働くためには、ビザを取得する必要があります。世界のほとんどの国でビザ制度はありますが、日本は諸外国と比べて、ビザ取得要件が緩く、ビザ取得にかかるコストが安いと言われています。下記はオーストラリアのビザ制度の概要です。
オーストラリア
・メディケア(オーストラリア版国民皆保険)には、永住者のみ加入できる。非永住者は、民間の医療保険に自分で加入する必要がある。
・失業給付の対象となるために、2年間の待機期間が設定されている。
・永住ビザ発給後の国のコストを鑑みて、申請者には厳しい健康要件が課されている。
・親をよぶためのビザの要件が厳しく、発給には37年待ちなど、長期間必要。
・別枠で「貢献的親」という制度があり、こちらは約4万8,000ドル(約380万円)の手数料を求められる。こちらの待ち時間は、約8年と比較的短い。
・学生ビザでは、申請時に560(約45,000円)ドルの支払いが必要。通常の永住の親ビザの場合、申請時の手数料が3,945ドル(約316,000)、許可時の手数料が2,065ドル(約165,000円)、合計で6,010ドル(約480,000円)が必要となっている。不許可の場合でも、申請時の3,945(約316,000円)ドルは返金されない。
・永住ビザを取得すると、政府が予算を支出する510時間の英語教育を受けることができるが、十分な英語能力を有しない申請者は、追加で料金を徴収されることがある。十分な英語能力を有しない申請者の場合、9,795ドル(784,000円)、本人以外の申請者については、4,890ドル(約391,000円)の追加の支払いが必要となっている。
日本
・中長期在留者(90日を超える在留資格を付与されたもの)であれば、非永住者でも国民健康保険に加入できる。
・入管法別表第2の「永住者」以外の期限付き在留者も生活保護の対象となっている。
・在留期間更新許可申請及び在留資格変更許可申請で、4,000円、永住許可申請で8,000円となっている。不許可であれば、手数料は不要。